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家族の介護はどう始まる?流れと相談先、初期のサインや注意点を解説

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家族の介護はどう始まる?流れと相談先、初期のサインや注意点を解説

「まさかうちの親が?」突然始まる介護の不安を解消する、最初の一歩。


「親の物忘れがひどくなった」「入院を機に一人暮らしが難しそうと言われた」……。介護はある日突然、予期せぬ形で始まります。何から準備すればいいのか、誰に頼ればいいのか、先が見えない不安を抱えていませんか?実は、介護トラブルの多くは「適切な時期」にプロへ相談することで回避できます。本記事では、介護サービス開始までの流れと、失敗しない相談のコツを専門家の視点で分かりやすく解説します。

特に初期段階で大切な、以下の2点にフォーカスしていきます。

  • 介護サービスが始まるまでの流れ

  • サービス事業者との上手な付き合い方


☆よくある「いきなり!介護が始まる」ケース

介護の専門家である私たちが関わる際、始めには以下のようなエピソードをよく耳にします。

  • 入院をきっかけに:退院時に「今のままでは家での生活は厳しい」と告げられる。

  • 帰省時の異変: 実家が「ゴミ屋敷」化している。同じ物を大量に買っている(あふれかえるサプリ、腐った高級食材など)。

  • ご近所からの苦情: 「庭木がうちまで伸びているのに、何度言っても切ってくれない!」

    • 「お金を借りに来て返してくれない」(認知症等で引き出しができなくなっている可能性)

    • 「善意で買い物を手伝っていたら、半年も買い出し係をさせられている」
      ※中には、手伝っている知人が過大な謝礼を得ている……というケースも。

こうしたアクシデントは避けたいものですよね。トラブルを防ぐには、
「適切な時期」にプロの支援へアクセスすることが肝心です。


☆「適切な時期」を見極める目安

ひとつの物差しとして、厚生労働省が示す『基本チェックリスト』
https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1f_0005.pdf
という指標があります。以下の項目をチェックしてみてください。

  • 日用品の買い物をしていますか?(必要な物を間違いなく買えているか)

  • 預貯金の出し入れを自分で行っていますか?

  • 15分間続けて歩いていますか?

  • 半年前に比べて、固いものが食べにくくなりましたか?

  • 周りから「いつも同じことを聞く」など物忘れを指摘されますか?

これらが難しくなってきたら、「一人暮らしの限界」が近づいているサインです。

ここで大切なのは、ご本人の言葉を鵜呑みにしすぎず、「見たまま・聞いたままの事実」
をありのまま受け止めることです。

「本人は大丈夫と言っているけれど、実際はできていない」

このズレを他者に正しく伝えられるようになることが、介護の現実と向き合う大事な技術です。


☆ここがポイント! 相談は家族だけでもOK

「本人が介護の検査なんて嫌だ!と怒り出すから相談できない……」

そう悩む方は多いですが、相談はご家族や友人だけでも行うことができます。

むしろ、周囲からの「一報」で支援が始まることは少しも珍しくありません。

では、どこに連絡すればいいのでしょうか?

それは、お住まいの地域の『地域包括支援センター』(通称:包括)です。

自治体が設置している、高齢者のための総合サポート機関です。

【相談の3ステップ】

  1. 検索: 「(心配な方が住む自治体名)+ 地域包括支援センター」で検索

  2. 確認: 担当のエリア(中学校区など)を確認

  3. 電話: まずは今の状況を電話で伝える

※ネットが苦手な方は、役所の「介護保険窓口」へ電話して「どこに相談すればいいか」と聞くだけでも大丈夫です。


この記事を書いた人

みやちゃん

保有資格:介護福祉士/介護支援専門員/同行援助従業者養成研修(応用過程)

訪問介護管理者(歴10年以上)/ 介護支援専門員・介護福祉士 訪問介護の現場責任者として、10年以上にわたり在宅介護の「はじまり」から「終わり」まで、あらゆる局面を実務として経験。制度の枠組みだけでは解決できない、ゴミ屋敷化、近隣トラブル、家族関係の断絶といった、在宅介護の過酷な現実に数多く立ち会ってきた。 介護福祉士、ケアマネジャー(介護支援専門員)の資格に加え、視覚障がい者の外出を専門的に支える「同行援護従業者(応用課程)」を修了。専門的な知見と、10年の現場実績に裏打ちされた「判断力」が持ち味。 「みやちゃん」の愛称で呼ばれるが、その本質は「どんなに困難な状況でも、決して見捨てずに出口を探し抜く」という、ご利用者様やご家族様への徹底した伴走姿勢にある。 「本人の言葉」と「目の前にある事実」のズレを見逃さず、ご家族様が一人で抱え込む限界を突破するための確かな道筋を提示し続けている。

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