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噛む力、飲み込む力、箸などを持つ力、 食事の際のちょっとした変化に注目!

食事・栄養キッチン・食卓自立支援在宅介護
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噛む力、飲み込む力、箸などを持つ力、 食事の際のちょっとした変化に注目!

「食べる喜び」をいつまでも。変化に合わせた食事サポートの基本


「最近、食事中にむせることが増えた」「お箸をうまく使えていないみたい……」 大切な家族のそんな姿を見ると、栄養不足や事故が心配になりますよね。でも、無理にすべてを介助する必要はありません。 今の介護現場には、握力が弱くても自分で食べられる補助具や、飲み込みやすさに配慮した美味しいレトルト食、栄養バランスの整った宅配サービスが充実しています。この記事では、食事の「困った」を解決し、ご本人も家族も笑顔で食卓を囲めるための工夫をご紹介します。

介護の食事を楽に、安全に!補助具の選び方と便利な宅配・レトルト活用術

介護の状況に応じて生活に様々な変化があらわれます。

食事においても、箸を使うのが難しくなってきたり、噛む力や飲み込む力が弱くなってきたり。

それでも、できるだけ食事を楽しんで、しっかり栄養をとることを心がけたいものです。

 

今回のコラムでは、「食事用の補助具」をはじめ、

体調を崩し食欲が無いときなどに手軽にとれる「栄養補助食品」、手軽に用意できる「レトルト介護食」、

様々な理由で特別な食事を準備したり、栄養面などを考えて食事の準備をするときなどに使える「宅配サービス」などを紹介します。

 

食事は自分で楽しみたい…そんな方に食事用の補助具を

握力が弱くても使いやすい補助箸・スプーン

しっかり食べられるけれども、箸を使うのが難しくなってきたときは、補助用の箸やスプーンがあります。

食事用の補助スプーンは、使う人に合わせてすくいやすいようにスプーンの首の部分を曲げられたり、

持ち手の部分にスポンジ素材のグリップを取り付けられるため、握力が弱い方でも無理なく使え、

ご自身で食事を召し上がっていただけるようになります。

 持ちやすい取っ手付き食器とストロー付きコップ

食器類も、取っ手がついていて持ちやすい器や、

蓋つきのストローを取り付けられるプラスチック製の取っ手付きのコップなどもあります。

食べることが大好きな方にとって、食事は大きな楽しみ。

できるだけ、その人がご自身で食事できるように、

必要に応じて補助具を上手に取り入れてみてください。

 

飲み込みにくい場合、姿勢が関係しているかも?

介護のご利用者様のなかには、飲み込みが上手にできない方がいますが

それは、食事のとき身体が左右どちらかに傾いてしまっていることが原因かもしれません。

姿勢が崩れてしまうと、飲み込みが上手にできなくなってしまうので

そんなときには、姿勢を整えてあげることがとても大切です。

テーブルやイスの高さをその方に合わせたり、クッションなどを活用したり

ぜひ食事する際の姿勢も気にしてあげてください。

 

食欲がない・準備が大変な時の強い味方「栄養補助食品」を

手軽に栄養補給!ドリンク・ゼリータイプの栄養補助食品

年齢を問わず、体調が悪く食事が喉を通らないときってありますよね。

特に夏場は暑さで食欲が出ないという方も多いのではないでしょうか。

「食べなければ」と思っていてもなかなか食べられないときは、

口にしやすくしっかり栄養を摂取できるドリンクやゼリーなどがおすすめです。

 

ドラックストアなどに行くとたくさんの補助食品を見かけるようになりました。

風邪などで食欲が無いときなどは、栄養補助食品を上手に取り入れるのも一つです

 

特に熱中症予防の対策として、夏場などは経口補水液と呼ばれるドリンクやゼリーなどを

少し多めに摂取することもおすすめします。


飲んだことのないものや食べたことがないものなど、初めて口にする味はなかなか口に入れるのが難しいですが、ご利用者様が好きな味であればその味の補助食品などは口にしやすいはず。
食欲が落ちてきたときなどは、補助食品を上手に活用するのもおすすめです。

 

飲み込みやすさまで考えられた「レトルト介護食」

補助食品と同じように、今はドラッグストアなどにたくさんの「レトルト介護食」が並び

「容易にかめる」「歯ぐきでつぶせる」「舌でつぶせる」など、その方の飲み込みやすい状態に合わせた商品がたくさん販売されています。

メニューも豊富になっているので、上手に生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

制限食や見守りも任せられる「配食サービス」のメリット

病気などで制限のある食事の準備が必要だけれど、自分たちで準備するのは難しいという方や、

一人暮らしをされていて食事の準備が難しくなってきている方もいらっしゃると思います。

そんな方向けの配食サービスなども今は充実してきています。

一人暮らしをされている方には、見守りサービスもセットになった配食サービスなどもあります。

生活に上手に取り入れて、無理なく、負担なく、ご利用者様の「食べる」を支えられたら良いですね。

 

食事に関しては基本自己負担です。

ご自身やご家族に合うカタチを探してみてください。

 

まとめ:少しの工夫で「おいしい」を諦めない生活を

ご飯を食べたときにむせやすくなってきたり、飲み込むまでに時間がかかるようになってきたりと

飲み込みが気になるようになってきたときは

今までよりやわらかくて飲み込みやすい食事に見直してみるタイミングになります。

以前より少し小さな形状にしたり、刻み形状にしたりと

飲み込みやすい形状での食事を検討する入口かもしれません。


この記事を書いた人

藤本 千鶴子

保有資格:介護福祉士/福祉用具専門相談員/両立支援コーディネーター

藤本 千鶴子 | 『えらべる介護』代表 / 訪問介護現役サービス提供責任者 現役のサービス提供責任者として、日々多くのご家庭を訪ね、介護の最前線で利用者様やご家族に寄り添い続けている。 現場で直面してきたのは、制度の狭間で悩むご家族の姿や、「もっと早く知っていれば」という切実な声。それらを一つでも減らし、誰もが納得して道を選べる社会をつくりたいという想いから、ポータルサイト『えらべる介護』を設立。 「人の手によるぬくもり」と「福祉用具という確かな技術」。その両方を上手に活用することで、利用者様が「その人らしく日常を過ごすこと」を支える介護の重要性を発信している。家族が一人で抱え込まず、プロの力と道具の力を借りながら、誰もが明日へのゆとりを持てる仕組みづくりに奔走中。

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