お風呂の転倒防止!入浴介護用品の選び方と浴室の不安を解消するコツ

「お風呂が怖い」を「楽しみに」変える。浴室の安全対策ガイド
1日の疲れを癒やすリラックスタイムである入浴。しかし、足腰の衰えを感じ始めると、滑りやすい床や深い浴槽は「危険な場所」に変わってしまいます。 「以前より足が上がりにくくなった」「立ち上がる時にふらつく」といった不安を放置すると、 入浴がおっくうになり、生活の質(QOL)の低下にも繋がりかねません。 この記事では、浴室の危険を軽減し、再びお風呂を心から楽しむための便利な福祉用具と、その選び方を分かりやすくご紹介します。
もくじ
入浴時の危険や不安を軽減!
備えあれば、お風呂時間が楽しくなります。
入浴は清潔保持だけではなく、心身ともにリラックスできる場所として
お風呂時間を楽しみにされている方は多いのではないでしょうか?
そんなリラックスできる空間も、足腰が衰えてくると危険や不安が高まるのでご注意を!
浴室内はただでさえ石鹸などで床が滑りやすくなっているうえ、
足腰が弱ってしっかり立っていることが難しくなってくると
浴槽をまたいだり、湯船から立ち上がったり、
元気だったときにはなんてことのなかった動作も、危険や不安を感じるようになり
だんだんと入浴する回数が減ってきてしまう傾向にあります。
そこで、このコラムでは、浴室の危険や不安を軽減させてくれる
福祉用具を紹介します。
お悩み別・浴室の安全を高める福祉用具の選び方
【浴室の床の滑り対策】すべり止め付きの「すのこ」
床が滑りやすいというお悩みには、すべり止めが付いた「すのこ」がおすすめです。
「すのこ」は水はけもよく、滑りにくい素材が使われています。
【浴槽の底の滑り対策】すべり止め付きの「マット」
浴室内の床は大丈夫だけれども、浴槽の底が滑って不安という方には浴槽内で使える「滑り止めマット」があります。
全面に敷くものから部分的に敷くものまで、形状も様々なものがあります。
【浴槽のまたぎサポート】床と浴槽の底に「すのこ」の活用
浴室と浴槽には段差があるため、浴槽をまたぐのが大変だったり、
また浴槽側のほうが深くなっているため足が届きにくく不安になる方も…。
そんなお悩みに「すのこ」がおすすめです。
浴室の床と浴槽の底にそれぞれ敷くことで段差を少なくして、浴槽に入りやすくなります。
【立ち上がりサポート】浴槽用手すりと浴槽内いすの活用
浴槽が深く、またぐのが大変なときは、浴槽に「手すり」をつけるのがおすすめです。
使う方に合わせて高さ調整できる手すりもあります。
また、浴槽内にすべり止めが付いた「いす」などを置いておくと、浴槽から立ち上がるときに便利です。
【安定した姿勢保持】シャワーチェアで洗髪・洗身をラクに
また足腰が少し弱くなってきていて、洗髪や身体を洗うときに腰をかけてゆっくり洗えたらと思う場面もあると思います。
そんなときは「シャワーチェア」がおすすめです。
シャワーチェアは折りたたんでコンパクトにしまっておけるものから、背もたれやひじ掛けがついていているもの、浴槽に設置できるものまで、種類も様々。
使う方の身体の状態や、浴室内の大きさなど場所や用途に合わせてお選びください。
入浴介護の負担を減らすための相談先と支援制度
入浴用具に関しては介護保険では基本自己負担になります。
思い切って浴室をリフォームされたり、訪問入浴やディサービスなどで、
ご自宅にヘルパーさんに来ていただいて入浴を手伝ってもらうという選択肢もあります。
迷ったら地域の「地域包括支援センター」へ
入浴について少しでも不安を感じたときは
一度お住いの地域の包括支援センターにご相談してみてください
まとめ:備えあれば憂いなし。安心できるお風呂時間を取り戻そう
ご紹介した福祉用具を参考に、ご自宅の浴室・浴槽に何が必要か検討してみてください。
メーカーによっては商品のお問い合わせ窓口などもあるので
確認したいことなどは相談してみると良いでしょう。
入浴時の危険や不安を少しでも解消して、
これまでのようにお風呂時間を楽しんでください。
この記事を書いた人
藤本 千鶴子
保有資格:介護福祉士/福祉用具専門相談員/両立支援コーディネーター
藤本 千鶴子 | 『えらべる介護』代表 / 訪問介護現役サービス提供責任者 現役のサービス提供責任者として、日々多くのご家庭を訪ね、介護の最前線で利用者様やご家族に寄り添い続けている。 現場で直面してきたのは、制度の狭間で悩むご家族の姿や、「もっと早く知っていれば」という切実な声。それらを一つでも減らし、誰もが納得して道を選べる社会をつくりたいという想いから、ポータルサイト『えらべる介護』を設立。 「人の手によるぬくもり」と「福祉用具という確かな技術」。その両方を上手に活用することで、利用者様が「その人らしく日常を過ごすこと」を支える介護の重要性を発信している。家族が一人で抱え込まず、プロの力と道具の力を借りながら、誰もが明日へのゆとりを持てる仕組みづくりに奔走中。

